雑草を食べる:大和本草

 春が近くなり、川辺でヨモギも見え始めました。
毎年、庭に生えたヨモギを採取して天ぷらを作り、
味は塩にこだわって美味しく戴いています。
玄米に乗せてゴマ塩で食べていますが、
かなりの贅沢感を味わえています。
カラスノエンドウも美味しいですね。

 現代では雑草と一括りで呼ばれていますが、
江戸時代にはそれぞれ名前がつけられ、
詳しく記された本も出版されていたようです。

 江戸時代の儒教の学者の貝原益軒が編纂した
大和本草という書物がありました。
明治に生物学や農学の教本が輸入されるまで
日本史上最高峰の生物学書・農学書と
されていたと言われていますが、
現代語でないので若干読みにくいですね。

 本来の本草学は薬用植物を扱う学問ですが、
薬用植物(動物、鉱物も含)以外に、
農産物や雑草も収載されていて、
漢名のない日本の草は無視するか
無理に当てはめられていたのを、
学問を真に世の人の役に立つものするため
自ら観察・検証することを基本としたようで、
巻之九・草之五には、雑草や菌類が載っています。

https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2557471

 名前や価値を知らないだけで食べられる草は多く、
自分の住んでいる地域で採れる旬の野菜を
採取してすぐに料理し食べるのは、
ある意味、究極の贅沢かも知れませんね。

 江戸時代には松の葉も非常食として
城内植えられていたようですが、
松の葉ジュースや松の葉タバコなどを
楽しんでいる人もいるようです。

 たまに庭の草に声をかけていますが、
草に食べていいか聞いてから抜くのと
ただ抜いて食べるのとでは、
味や健康にも差が出る感じがしています。
道端の花にも心の中で声をかけると 
日常が少し豊かになった気がしますが、
縄文時代はこんな感じで
自然と向かい合っていたのでしょうか。
古代中国では草木も語るとされていたようで、
徐福王朝では自然との対話もあったようです。

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