鬼道と鬼門八神

『九鬼文献』には「鬼門祝詞」が存在し、
ウシトラコンシン大神の御神徳を讃えています。

そもそも宇志採羅根真大神と申し奉るは、
すなわち造化三神、天神七代、
地神五代、陰陽の神の総称にて、
日月星辰、三千世界、山川草木、
人類禽獣を始めとし、森羅万象の万物をして
宇宙の真理より創造大成せらるる大神の御事なり。

曰く、天之御中主大神。
曰く、高御産霊大神。
曰く、神御産霊大神。
曰く、伊弉諾大神。
曰く、伊弉冊大神。
曰く、天照大御神。
曰く、月夜見大神。
曰く、建速素盞嗚大神。

を奉斎主神とし、総じて宇志採羅根真大神と崇め給ふ。
ここに全世界、地球をして東西に分ち、
その東半球の北東の国、万国の丑寅の国は、
わが大日本豊葦原瑞穂国とす。
すなわち全世界をして創造大成するの任にあたる所以なり。
宇志採羅は、宇宙真理の根元なり。

ここでは日本を地球の鬼門だとしていますが、
鬼門が悪い方位なら日本も悪い国になりますね。

ここには日本神話を代表する神々が多く登場し、
八方位をそれぞれが守護しています。

奥三河の花祭の原点とされる豊橋公園の遺跡の上に
飽海神戸神明社が存在していましたが、
戦中に移転されるも八角儀調場は残され、
鬼祭ではここを天狗が勝ち取ります。

飽海神戸神明社会参拝

ここから伊勢の神宮を祈願出来ますが、
裏鬼門を向いて拝する形となるので、
伊勢からみて鬼門の位置にあたります。

この八角形が鬼門八神と関係があるのなら、
鬼祭の鬼はウシトラコンシンとなるのでしょうか。

九鬼は鬼と書いてカミと読みますが、
鬼の上の点が無い文字で記され、
飽海神戸神明社でもこの鬼の漢字が使われます。

九鬼文献は歴史的に突っ込み所が多く、
一字一句正確だとは到底言えないのですが、
体制側でない古文献は大抵そうなので、
背景や経緯も含めて総合的な研究が進めば、
日本の古代祭祀の真相に近付けるでしょう。

花祭は熊野修験と関わりが深く、
九州鬼家も熊野修験ですね。

ここで月読が月夜見と記されるのも
興味深いところなのですが、
夜が死の世界の象徴であるなら、
月黄泉の可能性もありそうです。

この周辺には書けない研究も多分にあり、
某社長と話をしていた時に
鬼祭の鬼が縛られているのを見て
亀甲縛りのルーツか話題になり、
調べておきますと言っておきましたが、
そんなもん書けるかと毒を吐いていました。

案外、祭と下ネタの関係も結構あったりしますが、
地域振興ではちょっと使い難いですね。
語るべからずの内容も下ネタだったりする事が
あったりなかったりしますから、
オフで使ったほうが良いネタですね。

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