天空の城ラピュタと大地

天空の城ラピュタは宮崎映画の代表作ですね。
個人的にはナウシカが頂点だと思っていますが、
こう言う作品には大抵は元ネタがあります

ラピュタのヒロインであるシータは、
古代インドの大長編叙事詩である
『ラーマーヤナ』に登場しています。

ジャナカ(先祖の意味)が畑を鋤く時に
畑の中で見つけた女につけた名前がシータで、
鋤かれたうねの意味があるそうです。

大地やうねを女性と見た上で
農耕を性と結びつける感覚は、
普遍的なものだったようですね。

アッシリアのある神に捧げる祈祷の句に
「神の鋤は大地を豊暁にした」とあるように、
農耕は神話と密接な関係を有していました。

伊勢でも特に重要な神社に
伊雑宮があげられていますが、
伊雑宮は別名を御鍬社と呼ばれ、
神田を耕す鍬が御神体とされています。

江戸末期に豊橋方面で御鍬社が流行り、
ええじゃないかに繋がっています。
ここはデータをストックしてはいますが、
研究として纏め上げるまでの余力が
殆ど無い状態です。

農耕や大地を神聖なものとする感覚は
飽食に伴い忘れさられていますが、
科学を発達させてきた結果、
地に足をつける事が大事とするのが、
ラピュタのオチでしたね。

天を男、地を女に対比させ、
大地が神聖であるように
女性も神聖なものとする感覚は
飽食の世では希薄になりそうです。

食料や性も工業製品のように
金銭交換で消費するモノとなっていますが、
一時的な快感の消費でしかないので、
深い幸福には寄与しません。

二つの岩戸開き神話がありますが、
大地や女性を神聖なものとするのは、
片方の岩戸開き神話と関わります。

天空から人を見下ろしても
行き着く先が崩壊という教訓は、
為政者にも響きそうです。
易経で言えば亢龍悔い有りですね。

クリスマスに独り身であれば
こんな議論も空虚でしかないので、
どうせならスカイツリーに上って
ムスカの真似をするくらいに
振り切った事をしたいところです。

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