猿丸大夫が日光に関わっているとして、
猿には何の意味があると仮定してみると、
芸能の猿楽にも関係しているのでしょうか。
猿楽は天鈿女命を祖とする猿女君に関係し、
『旧事本紀』の「天皇本紀」に記された
其の鎮魂の察の日は、
猿女君ら百の歌女を率ひて、
其の言本を挙ぐ。
而して神楽を歌い舞うは尤是れ其縁なり
の記述で猿女君が鎮魂に関わる事が分かります。
猿女君等、其の猿田毗古之男神の名を負ひて、
女を猿女君と呼ぶ
とアメノウズメが夫の猿田彦に因んだ名として
猿女君とされている事を考えると、
猿楽は古代祭祀に連なっていそうです。
猿田彦を祀る社は伊勢125社の中に含まれず、
この神は先住民族の太陽神ともされています。
猿丸大夫がこの神の祭祀に関わる存在であれば、
猿女君の鎮魂はミューズをかけて吟う詩人の様に
徐福に通じる先住民族祭祀に関わっており、
天武天皇の皇子の別名ともされたのは、
古事記編纂にギリシャ神話を語る詩人が
関わっていた事を示唆しているのでしょうか。
古事記とギリシャ神話は密接に関係し、
稗田阿礼が編纂に関わったとされますが、
この周辺を表だって語る事が出来ず、
人麻呂に纏わる様々な伝承の中に
暗号として残されたものがありそうです。
コメント
猿つながりでの質問です。
猿投神社、猿投山、が気になっているのですが、katsuyoshiさんの追ってらっしゃる中で、何かご存知のことがありましたら、ご教授いただけると幸いです。
ぽんさん初めまして。
猿投も色々と調べ終わっていて、銅鐸の本に書いてあります。
まだ出版はしていませんが、猿投はサナギ(銅鐸)と関係があるようですね。
簡単には語れないほど色々とありますが、銅鐸は徐福に関わるので徐福の理解がないと深いところまでは理解できないと思います。
お返事、ありがとうございます。
銅鐸はサナギとも呼ばれるのですね。
「さ・なぐ」というコトバから、宇宙/世界とのバランス/動的平衡をうむ場を立ち上げるために持ちられてきた「まつり」の道具のように推察されます。この意味における「まつり」のための媒介は、銅鐸のような楽器 うた 言葉 おどり・舞い などがありますね。
猿投には巨石もあるようですから、縄文時代からの「まつり」の重要な場所だったように思えます。
「まつり」には大地のエネルギーも利用したでしょうから、フォッサマグナの地にある三遠
は、きっと強力な聖地だったことでしょう。
こちらのブログは 気になった記事を拾い読んでいる程度です。
なので、以上のようなことは 既に書かれていらっしゃるかもしれませんが、個人的にこの発見が興味深かったので、ここに書かせていただきました。