菅原寺境内の弁天堂には、
秘仏・宇賀神像が弁財天と共に
普段は祀られているのですが、
私が行った時には別の場所に
一時的に移されていました。
菅原寺には行基像も祀られますが、
何かと謎が多いのが菅原寺です。
弁財天には二系統ありますが、
役小角に関係しているのであれば、
人頭蛇身の宇賀神は縄文信仰の神で、
ウガヤフキアエズ王朝に関係する
古代神の可能性が浮上してきます。
三輪山の神も蛇神とされますが、
ゾロアスター教の影響を受けた
ユダヤ教では蛇は悪者とされ、
厳島神社にはペルシャの影響があり、
この弁財天はゾロアスター教の女神に
対応すると言う説があります。
ウガノミタマは伊勢外宮の御祭神で、
外宮の伊勢神道と行基・天神信仰に
深い関係が存在する事が伺えます。
天神の神輿を担いで石清水八幡宮まで
大規模な集団で参詣が行われた
志多羅神上洛事件がありましたが、
ここから伊勢神道に至る流れは、
『ええじゃないか』に書きました。
ええじゃないかの発端とされる
兵庫県の寺も行基の建立とされ、
行基は壬申の乱以降の神道界に
多大な影響を与えた僧侶ですね。
この時代に僧侶で神道に関わるのは、
神仏習合の修験道が回答なのであれば、
縄文の蛇神信仰に通じる祭祀にも、
行基は関わっていたのでしょう。
菅原寺は菅原道真にも関わりますが、
行基が道真伝承にまで通じる事が
志多羅神上洛事件を調べると分る事は、
『ええじゃないか』に書きましたね。