モノカルチャー

セネガルはプランテーションで
ピーナッツを栽培しており、
殆ど船でヨーロッパに輸出され、
この収益の一部を用いる事で、
タイやカンボジアなどから
年間約40万トンの米を買います。

1997年のセネガル国家予算の
17.4パーセントが榖物、
11.8パーセントがパン、
10.9パ—セントが野菜の
輸入に使われていたそうです。

フランスの植民地とされたセネガルは
ピーナッツの単一生産を強制され、
その後遺症が未だに残っています。

農民達が生産したピーナッツを
政府が買い上げ欧州に輸出しても、
腐敗した役人が中間搾取をする事で、
農民は不当に低い金しか受け取れません。

植民地でモノカルチャーを強制され、
他から食料を輸入する必要が出ても、
食糧の輸入に政府の許可が必要で、
輸入手続きの際に政府から輸入業者に
支払われる許可料が利権を生みます。

関係する大臣達は巨万の富を吸い上げ、
モノカルチャーから脱して自立するための
食糧生産政策に取り組む事がないそうです。

安いピーナッツが食べられる背景に
大きな問題が存在している事は、
日常の消費生活を送っている上で、
意識される事はほぼありません。

金があれば美味い物が食えるとする
幻想の背景に存在する様々な問題を
無視した無責任な消費行動は、
植民地化で贅沢をした流れにある、
彼らと同様の行為なのでしょう。

日常の食が世界的な問題と
密接に関わる事が分かれば、
自らの行動に責任を持つ事で、
影響を及ぼす事が出来ますね。

地産地消が健康にも自然にも良く、
人間本来の牧歌的な生き方に
マッチしたものなのでしょう。

全員が当事者の問題であるなら、
まずは自分の行動から見直す事が
基本となりそうですね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする