祭の舞と農作業

農業をしているお婆さんの腰が
曲がっているのを見る事があり、
スポーツと同じで基礎の体の
使い方から勉強をいないと、
体に良くない気がしますね。

実際に草を刈ったりすると
腰を痛めかねない姿勢になり、
腰を折る姿勢でやるのではなく
腰を落として腹を据えないと、
やればやるだけ体に悪そうです。

昔の日本人は農作業に対して
効率的で専門的な体の使い方を
学ぶ機会があったのでしょうか。

地域で行われて来た祭において
舞の習得が為されて来たなら、
これが農作業に応用出来る
使い方となっていたのでしょう。

昔は農民が武士を兼ねた事もあり、
武術的な体の使い方を学んだ上で、
それを農作業に応用していき
農業が修行を兼ねていたなら、
一石二鳥ではありますね。

花祭の舞は道具を用いており、
鬼神が鉞を使う姿などは、
即座に応用が効きそうです。

大入系の花祭は花山天皇の
警護をしてきた人達により
継承されて来たからなのか、
武術的な色合いが濃いですね。

うたぐらに合わせたり、
独特な掛け声と共に動く
ヤマトの身体文化を見ると、
声を出しつつ農作業を
行っていた気がします。

船を漕ぐのに太鼓の音は
効果が高そうですが、
農作業はどうなのでしょう。

江戸の農法は退屈せずに
出来る物と言われるので、
何かしらあった気はします。

オリンピックではドーピングより
好きな音楽を聴きながらの方が
パフォーマンスを発揮するので
ウォークマンが禁止になっており、
農作業に応用しない手はありません。

現代ではながらは良くないとして
作業に集中させる事が多いですが、
相乗効果が狙える組み合わせなら、
試しみたい話ではありますね。

鬼神が大地の神に呪術を行う
五穀豊穣の祭である花祭も、
農作業の効率化も含めた
トータルな意義があったなら、
その価値は量り知れません。

継承の厳しい花祭ですが、
文化財の保護のレベルでなく、
生きた知恵として認識されれば
広めるのに価値がありそうです。

近代農業は石油に依存しますが、
機械を使う以前に体を動かし
作業の出来る基礎があれば、
機械の使用も効果的になり、
何かあっても体で対応出来ます。

子供に基礎を教える文化は、
技術が発達すればする程に
価値のある物となりそうです。

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