八幡神の深層

源氏の研究をしていると、
八幡神を外す事が出来ません。

さらっと書こうかと思いきや、
基礎研究として調べていると
腐るほど色々と出て来るので、
八幡神だけで一冊書ける位の
深層の存在する神ですね。

この神は歴史の様々な節目に
顔を出している存在なのですが、
東大寺大仏や道鏡事件以外に、
平将門の乱や神道の成立にも
密接に関わっています。

この神には処女懐胎の伝承が
関わっていたりするのですが、
ネストリウス派キリスト教が
イエスとマリアに被せた説を
提唱する事は出来そうです。

ただ一般的な日ユ同祖論では
景教しか扱っていませんが、
ソグド人や武則天の信仰した
三つの一神教の一つだけしか
取り上げていない状態では、
断片的にしか分かりません。

この路線を掘り下げれば良いなら
非常に楽な話ではあるのですが、
卑弥呼が関わるだけでなく、
更に厄介な領域にまで関与します。

結論だけ言えばシンプルな形で
話を進める事は出来るのですが、
これだと途中を飛ばすので、
かなり怪しい話になりかねません。

歴史に顔を見せる複数フェーズで
各々の八幡神の在り方を詳細に
検討していかないとダメなので、
結構スパンの長い話になります。

これを一章に纏め上げるだけの
力量があるかは怪しい所で、
一冊書け良い話なのですが、
執筆した事がある人であれば、
その苦労は分かる話ですね。

ちょっと山に登るか程度で
一歩でも入り込んだら最後、
富士山を登るクラスの苦行が
数ヶ月は続く事になります。

他にスペックが割けなくなり、
中途半端で辞めてしまうと
投資した時間が無駄になり、
やるなら覚悟が必要です。

簡略化した内容にすれば
出来ない訳ではありませんが、
現代でも関わる人が多い神を、
お手軽に扱う事は出来ません。

ダラダラと長い文章を書くより
短く纏める方が難しいですが、
学術的な根拠まで提示しないと
何とでも言える世界になり、
地に足の着く話になりません。

一つヒントを出すのであれば、
かなり太古にまで遡る信仰が
原初の八幡神信仰に存在し、
とここまでしか書けません。

こんな事で本を完成出来るのか
危うい所が多すぎますが、
荘園や院政も軽く取り組むと、
専門家にボコボコにされる
色々な問題が含まれています。

一つの要素だけで一冊書ける
膨大な話の上に成り立つのが
源氏の話になって来るので、
集大成的なものがあります。

道鏡・天神・八幡などの本を
執筆し終わってからでないと
本来は厳しい話ではあるのに、
何で書く羽目になったのか、
こんな苦行ばかりですね。

正体が掴めたので八幡社に
参拝に行き御伺いをたてると
黒い蝶々がヒラヒラと舞い、
許可が降りたか微妙ですが、
取り敢えず書く分には
問題無いと思いたいです。

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