天満大自在天

『北野天神縁起絵巻』に登場する
殆ど聞く事のない天満大自在天神と、
『日蔵夢記』に登場している
謎の多い日本太政威徳天とは、
一体どのような神なのでしょう。

天満大自在天神は大自在天と、
日本太政威徳天は大威徳明王と、
それぞれ習合したとされます。

本地仏は十一面観音菩薩・不動明王・
金輪・薬師如来・愛染明王・
慈恵大師・阿弥陀如来・毘沙門天・
大聖歓喜天・大弁才天神とされ、
千手観音・大日如来・地蔵菩薩・文殊菩薩・
観世音菩薩とも結び付けられたそうです。

系統の違う仏も入っていますが、
大部分が南朝で信仰されてきた
仏である事が分かりますね。

まあその当時の凄い神仏の
オンパレードと言った趣がする
名前の列挙が行われており、
超凄いと言いたいのでしょう。

人の身なのに天神として扱われ、
更に多くの大物とも関係付けられた
道真公とは何者なのでしょう。

左遷されて怨霊となった慰霊のために
ここまで言われる事はなさそうですが、
伊勢神道が鬼道に通じていたなら、
道真公が鬼道の復興に一役買い、
尊重されて来たのでしょうか。

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