契丹古伝とスサノオ

浜名氏は『契丹古伝』の核心を、
スサノオノミコトと思しき神祖が
コマカケと呼ばれる天の使の鶏に乗り、
白頭山に降臨した神話に置きました

その末裔たる東大神族(シウカラ)が、
韓・満洲・日本の三大民族の祖として
大陸に雄飛したとされていますが、
白頭山と言えば白山信仰に繋がります。

白山はシラヤマとハクサンの二系統があり、
被差別部落にシラヤマ信仰が多く見られ、
花祭もシラヤマの祭祀の後に開始されます。

白頭山は新羅の花郎(ファラン)の聖地で
修験と密接に関係を持っていましたが、
ここから白山信仰に繋がっているなら、
白山の見直しが必要になりそうです。

新羅と言えば津島神社ですが、
南朝との関係も深い上に、
忌部氏である織田信長とも
関係するのは興味深い所です。

修験道は役小角が壬申の乱の後に
立ち上げた新興宗教の類いではなく、
遥か太古にまで遡る根を持った
修行体系であったのでしょうか。

九鬼文書もスサノオを祖神とし、
国譲り神話も出雲系が追いやられ、
様々な伝承の根に共通の要素が
存在していた可能性はありますね。

スサノオと言えば出雲神なので、
先住民族王朝の復興であれば、
必然的に登場する神となります。

これが契丹にも関係していたなら、
出雲の抹消の上に成り立つ日本国は、
契丹との関係の歴史を残す事は、
認められない話であった事でしょう。

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