ダルマ王と慈善事業

会昌の廃仏で廃寺された寺院の
銅像鐘磬は塩鉄使に委して銬銭させ、
鉄像は堆方官に命じて農器にし、
金銀鍮石(以銅和爐甘石、練成者)像は
度支(たくし)に付したとされており、
社会還元がなされた事が分かります。

仏教寺院で経営された慈善事業は
国家機関が引き継いだとされますが、
二十六万の僧尼が還俗させられて、
上田数千万頃(けい)と奴婢十五万人が
開放せられたと伝えられています。

弾圧の対象となった寺院ですが、
大量の財と奴婢を保持していた事が
事実であったとするのであれば、
社会的悪害がどれだけ大きいか
議論の対象となったでしょう。

四千六百の寺院がさかれたとされ、
これらが国の経済に悪影響を
及ぼした事が認知されていたら、
一方的に悪い行為であったとは
言い切れない問題を含みます。

結果だけ見ると廃仏の被害よりも
改革のメリットの方が大きい様な
感じを受けてしまいますが、
慈善事業を国が引き継ぐ辺りは、
狂人主導では考えられません。

近代日本も宗教課税の問題など、
宗教団体に纏わる様々な課題が
存在している状態にあり、
これらが解決すれば国の状態が
どれだけ健全化するかは、
想像に余りあるものです。

だたこれらに対処するとすれば
大規模な反抗が予想されますが、
ダルマ王は暗殺されたとされ、
簡単ではなかった事が分かります。

現代でもメディアによる操作で
英雄が極悪人とされる事は
普通にあってもおかしくなく、
吐蕃や唐の王を悪く言うのは、
どちら側かが見えて来ますね。

問題はこの歴史隠蔽の規模が
ユーラシア大陸のみでなく、
一神教勢力が日本列島にまで
ネットワークを張っていれば、
日本史もリンクしている線が
濃くなって来る事にあります。

宗教支配は民衆の洗脳が
必要となって来るので、
都合の悪い歴史の捏造は
普通に行われる話であり、
現代にまで悪影響を続ける
根深い問題なのが怖い所です。

これらの問題は某政党など、
現代にまで影響を与え続ける
深刻な問題であるのですが、
これらの歴史が改竄されず
学校で教えられていたなら、
どう変化していたでしょうか。

歴史から学ばせない事により
同じ犯罪を繰り返せるのなら、
歴史の改竄は犯罪行為とも
密接に繋がる事になりますね。

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