花祭と宗教

花祭は修験の祭で印を組み御神事を行い神を呼ぶ儀礼ですが
歴史を調べると日本を二分する戦いであった壬申の乱で
天武天皇側について戦った役小角との関わりが強くあります。

大入系の花祭は花山天皇が安倍晴明を連れて奥三河に来て
王入とされていたのが大入となったとされますが、
熊野修験や陰陽道の影響も強く受けています。

花祭の祭祀の深層を探っていけば
日本の古代祭祀である邪馬台国の鬼道にも繋がり
伊勢外宮にも繋がっていくので、
日本の古代祭祀の研究に多大な価値があります。

こういったジャンルを研究していくと
宗教家や霊能者が関わる事があるのですが、
神から聞いたとして伝えている内容も
実際に調べてみると違っている話が多く、
基礎がないのに地に足のつかない形で
話題が出るのは良くないのでしょう。

地元の人に聞く事がありますが、
地元の許可なしに宗教団体が独自の解釈で
別の花祭を行うケースもあるようです。

花祭の宗教的な側面を基礎研究が弱い状態で
新興宗教やスピリチュアルなどが
独自の解釈で教義に取り込むような事があれば
本来の価値を棄損してしまう可能性があり、
歴史的な基礎を十分に固めてから
様々な取り組みが始まる方が安全だと思い
歴史研究を纏めて執筆しましたが、
日本の本来の姿が開けてくると
書いた価値があったと言えるのでしょう。

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