偽書研究の推移

近年になると偽文書その物を対象とし、
それらの機能や成立過程から
社会の在り方が研究され始めます。

偽文書の利用方法を研究する事で、
偽文書が機能する社会についての
研究の流れを作ったとされるのは、
中世史研究者の網野善彦氏とされます。

彼は鋳物師が持つ様々な偽文書が、
その特権や職能の由緒を権威づけに
作成されたとする説を提示しており、
本物を下敷きにしただけでなく、
戦国期の鋳物師の習俗を取り入れ
一定の史実を盛り込む等の手法が
用いられた事を伝えています。

偽書とレッテルを貼るだけで
終わりにしてしまうのであれば
そこから学べる事は殆どなく、
余りにも薄い話しになります。

どの様な背景でどう言う結果を
生んだか等も視野に入れれば、
同じ轍を踏む危険性を回避する
手助けになってくれますが、
歴史を学ぶ意義は何でしょう。

某雑誌が取り上げる古史古伝とは
色合いが違う文書となっており、
都市伝説界隈で語られるケースは
殆ど無い気がしているのですが、
橘井文書はかなり重要です。

これが日本のDSによる書であり、
江戸の乗っ取りを行う一環で
書かれた物であったとすれば、
背景の究明を行う現代的意義は
如何程のものなのでしょうか。

時代的にパッケージを変えて
同じ構造を繰り返している
勢力が存在するとすれば、
研究が広まる事で得られる
メリットは大きいでしょう。

オウムテロすら既に風化し、
神憑りによる新興宗教は
チャネリングにすげ代わり、
情報源が神霊から宇宙人に
変化していたりしますね。

同一の戦略や心理操作などが
用いられているとするなら、
危険性がゼロでない世界を
渡るために必要な見識は、
歴史から得るのが本来です。

どれほど歴史の書き換えに
危険性が存在するかについて、
考えてみても良いのでしょう。

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