水戸学と大日本史

徳川光圀の『大日本史』編纂事業で
醸成された水戸の学問の精神は、
明治維新後に明治政府に引き継がれ、
版籍奉還・廃藩置県・幕藩体制の解体、
天皇を頂点とする中央集権国家の構築に
繋がっていった事は周知の事実でしょう。

西洋文明を受容し殖産興業を起こし、
徴兵制によって軍事力を一元化し、
日本を近代化したことによって、
日本は外国からの干渉を受けない
天皇を頂点とする独立国家を作り、
撥乱反正・尊王攘夷が実現します。

幕末~明治の時代を動かした原動力は
水戸学であった事になりますが、
国内の反乱を鎮めるための軍から
外国と戦うための軍となっていき、
天皇は軍の最高指揮者の大元帥とされ、
天皇の名のもとに戦争が遂行されます。

この思想的根拠が水戸学であった事で、
水戸学が忌避されていく事になります。

現代で水戸学の名を聞く機会は
殆ど無い状況だと思われるますが、
敗戦後に象徴天皇となった後にも、
日本の政治に色濃く影響しています。

現代の神道観は国学派のそれを
ベースにしている所が多く、
政治にも水戸学の儒教思想が
未だに息づいているとすれば、
ここを表層的に解釈するだけで
問題解決に繋がるのでしょうか。

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