林羅山は仏教を否定しており、
その矛先は空海にまで及びます。
しかし私の記事を読んだ方なら、
空海の密教が大乗仏教ではなく、
アショーカ王系だった可能性を
伺う事が出来るでしょう。
空海については本を一冊書く
予定ではあったのですが、
研究をストックしただけで、
執筆までは至っていません。
真言密教は龍樹菩薩と密接に
関わっているとされますが、
大乗仏教が後世に真言にまで
捏造を持ち込んだ説について、
詳しく書くのが結構大変です。
龍樹の中論や空の思想には、
アリストテレスとの類似性が
見受けられそうな感じですが、
大乗の中枢に例の如来がおり、
一神教の神と通じている事は
様々な本に書いておきました。
羅山は吉田神道との関係が深く、
吉田神道は伊勢神道に通じており、
伊勢神道は修験や密教に通じます。
修験道がアショーカ王の仏教だと
何冊かに書いた事がありますが、
羅山が悪く言いたかったのが
アショーカ王の仏教を名指しして
小乗と非難した大乗側だったのか、
今一つ微妙な情報もあります。
一向一揆などの大乗仏教による
紛争が起こっていた時代を経て
統一を成し遂げた江戸幕府では、
大乗仏教をどう扱うかに関する
議論も存在した事でしょう。
天海は天台密教僧とされますが、
比叡山に密教を持ち込んだ円仁が
アショーカ王の五台山の仏教を
修行した事は既に書いています。
羅山が鎌倉中期から台頭して来た
仏教勢力による政治的な悪影響を
把握した上で動いたのであれば、
彼を必要以上に悪く言う勢力の
特定が出来そうではありますね。
ただこれだけで判断出来ない話が
残されているのも事実であって、
羅山が天台僧の記した書に関する
本まで執筆していたりもします。
羅山憎しの勢力が存在したなら、
彼に対するネガティブな内容が
記された史料を読む時には、
その成立背景まで読まないと、
ミスリードされる危険があります。
羅山の書いたとされる資料が
本来に羅山による物なのか、
徹底的に洗い直したいですが、
国会図書館に通うだけの金の
捻出が厳しいのが難点です。
寄付を募って数十万集まれば
本腰を入れても良いのですが、
以前寄付を募っても散々で、
読むだけで対応しない人も
結構いたりもしますね。
根拠を提示して話をしても
無視して進める人もいますが、
今まで積み上げた物が壊れる
恐怖を感じている程度なら、
無責任なレベルだと思います。