バベルとカグツチ

古事記と旧約聖書を対比させると、
~が~を生むと言う系図が同じとされ、
有名なバベルの塔に対応するのは、
イザナギが生み火傷して死ぬ原因となった
カグツチにあたります。

カグツチのカグはかぐや姫と同様
輝くの意味とされており、
カグツチから生まれた八つの山津見神は
バベルの塔を作ったニムロデが作った
八つの町に対応するようです。

バベルの塔は名を上げるために作られ、
慢心から神の怒りを買ったとされますが、
ゼカリア・シッチン氏の説では
原文ではシェムを上げるとなっており、
シェムを名ではなく空を飛ぶものとし、
悪者扱いではない解釈をしています。

バベルの塔は威光を示すための塔ではなく、
飛行物の発着場だったのでしょうか。

聖書圏ではニムロデは悪人扱いですが、
ギリシャ神話ではオリュンポスの神々の前は
ティターン神族による優れた時代とされ、
古代のヒエラルキー戦と関わっていそうです。

日本神話でも天磐船のように飛行船が登場し、
ニギハヤヒノミコトが天孫降臨しています。

古代の歴史を記す儒教経典の『書経』にも
天地の行き来をやめさせた記述があり、
古代に存在した優れた文明が
戦争により滅んだ事を事を伝える
同系の神話は数多く見受けられます。

ギリシャ神話ではゼウスを頂点とした
オリュンポスの神々以前の世界は
ティターン神族による統治がなされ、
この時代の方が優れていたとされます。

天上の火を人類に与えゼウスに罰を受けた
プロメテウスは特殊な存在で、
ティターン神族なのにオリュンポスの神々に
加担して戦い人類の味方をしています。

ゼウスと共に天照大神に類似する神話を持つ
デメテルはオリュンポス十二神の一柱ですが、
ティターン神族であったのかも知れません。

アレクサンダー大王は大図書館を作り、
大陸規模の神話や歴史を研究する事で、
古代の真相をどこまで掴んだのでしょうか。

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