後醍醐天皇と商業

後醍醐天皇の経済面での功績は先崎彰容氏の
『維新と敗戦―学びなおし近代日本思想史』に
後醍醐天皇が日本経済のグローバル化を
積極的に推し進めた事が記されています。

後醍醐天皇の流れを継承した足利義満が
大陸との貿易を押し進めた事によって
中世を重商主義の時代とも呼ばれますが、
現代の資本主義との決定的な違いが
存在しているとされています。

交易は神社仏閣の周辺から始められ、
商取引が神仏の前で交換される事により
神仏に恥じない商業を行うようになり、
商人にある種の神聖性があったと言います。

バレさえしなければ何をしても良いとする
グローバル資本主義の流れに組み込まれ、
死ぬまで逃げ切れればクリアとする考えは、
環境破壊や人口爆発の温床となっています。

道理にそぐわない不当収益を得ても、
死後や来世にまでツケがまわるとなれば、
割に合わない計算になりますね。

道徳と商行為が対立する近代とは違い、
経世済民の世界の中では並立しています。

明治維新以降は江戸の水戸学からの流れで、
暗君に仕えた南朝の臣下が尊重されましたが、
後醍醐天皇の優れた功績は表に出る事はなく、
南朝は正統とされつつ評価自体は高くありません。

後醍醐天皇が暗君として真っ当に評価されない
歴史研究の弊害が経済面にも影響しきたなら、
南朝の不当評価が室町時代から現代にかけて
多大な損害をこの国に与えている可能性を
考慮に入れても良いのではないでしょうか。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする