母なる大地(mater terra)という
言葉を作ったのはローマ人とされ、
富の源泉を土に置いていたそうです。
プラトンやアリストテレスは、
ギリシャに土壌侵食があった根拠を
記述に残していたようですが、
ローマでも土壌侵食と地力の減少が
問題として扱われていたようです。
キケロはローマの農業の目標を、
自然界の内部に第二の世界を
作り出す事だと言ったそうですが、
ローマの発展に伴い新しい領土に
農地の拡大を続けたとされます。
必要以上の贅沢を求める事により、
エジプトからの農産物の輸入に依存し、
大地を消費して国が崩壊する流れが
ローマにあったとされていますが、
ここでギリシャ・ローマと言えば
新羅と関係している事は常識ですね。
ローマは余りにも優れた文化を誇り
後に暗黒時代を迎えたとされますが、
ここでキリスト教が国教になる事で、
西洋に大きな力を持つ事になります。
ローマの歴史を調べて不思議なのが
ヘレニズムの影響が不明瞭な事で、
アレクサンダー大王との関係に
疑問を感じさせる部分があります。
新羅にギリシャ・ローマの出土品が
見つかっている事を説明できる歴史が
存在していない背景を探っていくと、
大陸規模でのヘレニズムの抹消が
行われた可能性が浮上してきます。
アレクサンドリア大図書館の本は
大規模な粉飾がなされましたが、
ローマではどうだったのでしょう。
アレクサンダー大王はアリストテレスを
家庭教師とした同時代の人間であり、
文明の盛衰と土壌との関係の研究は、
アレクサンドリアで重要な課題と
位置付けられていた可能性は高いのに、
これが見られないのは何故でしょう。
アレクサンドリアにおける農業論は、
現代の科学史上主義のベースとなる
聖書的な世界観に反するもので、
これを抹消した可能性は高そうです。