19世紀にエメ・アンベールの描いた
『幕末日本絵図』の中に含まれた
江戸・大君の大寺院内部の絵は、
パンテオンと思しき神殿のような
不思議な絵が挿入されています。
この建築物は私が無知だからか、
江戸に存在した建築物として
認知されていない感じがします。
具体的にどこにあった建物か
あるいは現存しているか等、
ご存知の方がいらっしゃれば
是非とも詳細を教えて下さい。
当時の西洋美術は異国に対して
何かノスタルジックなイメージを
投影する物が多いそうですが、
『東インド会社遣日使紀行』には
かなり奇異な絵が描かれており、
都市伝説でも用いられています。
しかしこの絵はスイス大統領をも
勤めた人物が描いた物とされ、
この絵以外は通常の江戸の姿が
美しく描かれた物ばかりです。
江戸時代に海外の情報を仕入れ
建てられた物であったとすれば、
隠す必要もなさそうですが、
江戸以前から継承されて来た
知識に基づく物なのでしょうか。