菅原道真の紙媒体の本を
やっと出版出来ましたが、
以前よりも分量が多く、
印刷コストも100円ほど
上乗せされています。
何故ここまで文章量が
多くなったかの理由は
読めば分かりますが、
世界史の分量が大幅に
増えた事が原因ですね。
日本史は世界史との関係が
余りに希薄な物とされ、
両者を分けて学びますが、
実際はどうなのでしょう。
海外との関係は中国と半島に
限定された認識ばかりで、
余りにも矮小な世界観が、
中世に付きまとっています。
しかし契丹との関係でも、
『遼史』には日本からの
朝貢が記されているにに、
国内の文献に見えないので
関係無い事にされています。
しかし日本側が嘘をついた
可能性も考慮しないと、
片手落ちになりますね。
想定され得る可能性を
一通り検討した上での
議論でないとすれば、
絶対と言い切る根拠は
非常に弱い物となります。
かの悪名高き黄巣の乱も、
黄巣の復権がしたいので
二つのイスラムとの関係を
提示しておきました。
ビザンツとネストリウス派が
中国にどう関わったのかも、
日本に影響を及ぼしています。
ローマに登場した謎の民族も
色々と書いておきましたが、
全て日本と関係しています。
現代日本もある意味において
鎖国状態にありますが、
これは情報や精神的な物が
原因となっていますね。
根っこには戦後の歴史教育や
外国語教育があると思います。
学校で英語コンプレックスを
植え付けられてしまった後は、
個人で取り組まない限りは、
中々外国語を学ぶ機会を
持てない人が殆どでしょう。
英語さえ出来れば海外メディアも
文法が共通なのでWebで翻訳し、
英語にして読めば大抵分かります。
海外との関係が深い歴史を
隠蔽されてしまった結果、
国際的感覚を失ってしまい、
スケールの小さな国民性に
落ち込んだ感があります。
大東亜共栄圏の話を持ち出し
海外との関係を論じるのは、
一部で全体を語る様な物で、
著しく偏った議論になります。
応天門の変の首謀者とされる
伴善男の復権に関しても、
色々と書いておきましたが、
三河大伴氏と設楽氏の関係も
本の中で言及しておきました。
奥三河の設楽の根底を探ると
伴善男に行き着くのであれば、
花祭も別の側面での研究が
なされる余地が出て来ます。
花祭が政権と繋がっていた
可能性が浮上して来るので、
天神の牛と鬼神との関係や
伊勢神道との関係にも、
新たな研究課題の提示が
出来た物と思っています。