『貞観儀式』に挙げられる鎮魂の五つの要素は
・神宝
・御衣匣
・宇気槽を十度撞く儀礼
・神祇伯が木綿を結ぶ儀礼
・猨女舞
となっているものの九世紀中後期の成立と推定される
『先代旧事本紀』には神宝と御衣匣が言及され、
『古語拾遺』では宇気槽を十度撞く儀礼と猨女舞で、
『先代旧事本紀』では神祇伯が木綿を結ぶ儀礼で
十種神宝の行法を行うも『貞観儀式』に見えません。
一〇世紀後半の『政事要略』所引『清涼記』には
「衝宇気之間、蔵人開御服箱振動」の記事があり、
天皇の御服箱を振動させる所作が見えます。
十種神宝は白川神道でも用いられており、
安倍晴明と関わりのあった花山天皇の
皇子により始められたとされています。
『貞観儀式』の後の安倍晴明の時代に
十種神宝の行法が復活していたとすれば
ある仮説が立てられる事になりますが、
私の菅原道真の本を読んだ方であれば、
『貞観儀式』の清和天皇の時代から
捏造の可能性があると分かるでしょう。
この周辺の話は安倍晴明の本の内容を
前提に進めないといけなくなり、
深入りしたいですが保留になります。
しかし『先代旧事本記』の編纂の時代が
更に後世になる可能性が高い問題があり、
三種の神器と異なる系統の修行であれば
百済系の天皇とは異なる可能性が高く、
平家王=北朝天皇に関わるのではと
睨んでいる所ではありますね。
平家が艮の金神や饒速日命を
利用していた痕跡があるので、
隠されていた神を出したなどと
体制側と違う事を言うだけで
持て囃してしまうと危険です。
善悪の戦いと思わせておきつつ
双方が裏で繋がっていたり、
ただの権力闘争のたに一般人を
騙して利用しているだけの
危険性があるのが精神世界です。