藤原鎌足の名の由来の説話に
ダキニ天が登場していますが、
聖徳太子周辺にダキニが登場するなら、
私の守備範囲に重なって来ますね。
鎌足と言えば大化の改新に関係しますが、
ここに登場する中大兄皇子は天智天皇で、
国内を二分したとされる壬申の乱の
片側の勢力のトップとされています。
この乱の後に武即天により保護されていた
三つの一神教が日本に流入したのであれば、
ダキニは景教(ネストリウス派キリスト教)に
関係する女神の可能性が見え隠れします。
三つの一神教にはゾロアスター教や
マニ教が含まれているのですが、
グノーシスとの関係が指摘されます。
ダキニは一系統ではないとするのが
私の研究してきた結論なのですが、
一柱はグノーシス派キリスト教に関わり、
後発組の秦氏の信仰したイナリ(INRI)に
関わる可能性はありそうです。
これで伊勢の神宮で天皇の即位儀礼と
ダキニを関連付けていた事に関して
一応は説明をつける事ができますが、
私が問題とするのはもう一柱のダキニで、
後醍醐天皇と南朝の実相を明らかにする
重要な鍵となる女神の方ですね。