道元禅師と白山権現

禅で有名な曹洞宗の開祖の道元禅師は
永平寺の開祖ともされていますが、
毎年夏に永平寺の僧侶によって、
白山神社奥宮の前で般若心経が
読誦されているそうです。

幕末に彫刻と絵画の名匠とされる
石川雲蝶の作品の中には、
道元の謎を示す物があります

石川雲蝶は道元が中国から帰国する前夜、
禅宗第一の書とされる碧巌録を見つけ、
急ぎ写経する禅師を白山権現が老人に変化し、
手助けしてをする場面を作品にしています。

石川雲蝶は道元の中国での行脚の途中、
腹痛で苦むところに稲荷様が現れ、
解毒薬を授ける場面も作品にしており、
白山や稲荷と曹洞宗との何らかの秘密を
我々に伝えているかのようです。

東三河の曹洞宗寺院を調べてみると、
非常に面白い事が分かって来ますが、
その代表格が豊川稲荷ですね。

白山を祀る稲荷は珍しいですが、
豊川稲荷は神社でなく寺とされ、
白山・稲荷・曹洞宗に関わり、
道元の伝承は豊川稲荷のために
存在していそうなレベルです。

白山は十一面観音とされており、
稲荷と共に後醍醐天皇と関わり、
後醍醐天皇が豊川稲荷で
密教祭祀を行った痕跡の抹消が
なされた可能性は高そうです。

何と言っても白山は修験道と関係する
花祭の神でもある事を考慮すると、
豊川稲荷でも花祭が行われていたと
言いたい所ではあるのですが、
調べるとあながち否定しきれません。

豊川稲荷の謎を解く鍵の一つが
曹洞宗にある事を書きたいのですが、
これのみで謎を解くには弱すぎるので、
外掘りから固めていく必要がありますね。

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