浜松市北区引佐町伊平の竹馬寺に、
行基が作った十一面観音像が
存在していると言われています。
四方浄を行基の出身地とする伝承は、
三遠の古代王朝と行基の関わりを
充分に示唆するものですが、
別の出生でも構わない気もします。
観音菩薩にも何種類か存在しますが、
十一面観音は南朝との関係が深いのは
今までの記事を読んできた方であれば、
既にご存知の事と思います。
十一面観音は白山にも関わる事は
既に記事に書いてきましたが、
鬼神の登場する古戸の花祭は、
初めにシラヤマで儀式を行います。
行基に関連するひよんどりも
赤鬼が火躍りをしますが、
花祭と共通しているのであれば、
シラヤマ信仰も関わっていそうです。
四方浄と奥三河や秋葉山は、
山繋がりでそれ程遠くもなく、
共通の文化圏エリアですね。
白山信仰には二系統存在し、
シラヤマは被差別部落に多く、
先住民族祭祀である事は、
容易く理解出来るでしょう。
行基が鬼道と関わっていたなら、
笠置寺の修二会も鬼道由来で、
東大寺上院にも正月堂があり、
行基が鬼道の儀式を行っていたのが
抹消されてきたのでしょうか。