アリストテレスはプラントの説が
注目を浴びる度に批判を繰り返し、
異教的だと罵ったようです。
プラントはエジプトに旅をしたり
密儀に関与する事によって、
知識だけでない物を手に入れて
語っていたと伝えられますが、
アリストテレスは別の系統の
結社の構成員だったのでしょうか。
彼はイデア論を否定しており、
全て名前をつけただけの物とする
大乗仏教の空の思想に近いもので、
アショーカ王の仏教を小乗仏教と
見下した思想も近い物があります。
後にキリスト教に導入された事で、
絶対的真理として他説を許さず
宗教裁判や魔女狩が行われた事も、
話し合いで本質を追及していく
ソクラテスとは異なっています。
現代においても通説と違うものは
異端審問と同様の追及がなされ、
排除する傾向が見受けられます。
アショーカ王の仏教は議論を重視し、
かのアレクサンドリア大図書館が
ミューズの神殿の付属機関だった様に、
ヘレニズムにおける議論のレベルは、
非常に高度な物があったのでしょう。
ヘレニズムにおける思想は、
プラトン・アリストテレスの
二大対立に解決を見いだした
優れた水準であったなら、
アリストテレスを導入した
西洋文明の根幹が気になります。
歴史的にはヘレニズムが破壊され、
一神教の系統が世界を席巻する
大枠の流れが20世紀まで継承され、
科学が一神教に取って変わっても、
根幹的思想は大きく外れていません。
近代農業もベースにこの思想があり、
様々な問題が指摘されるのでれば、
大枠の歴史の流れを見直す事で、
問題の根を見つけ易くなります。
農業は人間が一生関わり続ける
食事と切り離せないものですが、
自然との関わりにも深く関与し、
人間の本質にまで影響を与えます。
旧約聖書で農耕を行う兄カインを
狩猟を行う弟アベルが殺す話は
近代文明の根幹に密接に関わり、
アベル的な思想をベースにして
農業の見直を行ったとしても、
本質から間違いかねません。
ウクライナを非難しているのは
今まで勝ち組であった国であり、
一極支配の流れが崩壊する
世界的な流れで解釈しないと、
都合の悪い話には触れないので、
時代的対策は0になりかねません。
徐福が三遠にヘレニズムの最高峰を
持ち込んでいたとするのであれば、
次の時代に必要な流れを打ち出せる
ポテンシャルがあると考えています。