菅原家の創始は道真公の曾祖父の
古人から始まっているそうです。
古人は出雲系の古代名族とされ、
桓武天皇の天応元年(781)六月に、
改姓の申請が聴許された事により、
菅原氏となったとされています。
これだと奈良の大仏に纏わる
菅原の地の菅原寺よりも
大分後の話になりますが、
菅原寺との関係を考えると、
この周辺は危ういですね。
古人は数多の氏族伝承を受け伝える
土師氏とされているのですが、
坂本太郎氏は『菅原道真』で
氏に伝わる古伝承を
豊富にもっていた点だけから見ると、
土師氏は伝統を重んずる
保守的な氏族であったように思われる。
しかし『日本書紀』を丹念に調べると、
事実はむしろその逆なことが発見される。
この氏族の人々は、時代に応じて
新しい動きをすることを怠らず、
外来文化にも敏感であり、
多分に進歩的な性格を
もっていたらしいのである。
と古い事に固執せず最先端も追及する
中々の家系であった事が伺われます。
ここから始まったとされる菅原氏は、
道真公までの流れに面白い話があり、
やはり時代の最先端に関わった
家系であった事が分かってきます。