古事記とギリシャ神話

世界には数多くの神話があり、共通するものが多くあります。
なぜ神話に類似性があるかは、情報の伝播や地球規模での出来事を神話化した、
心理学で言う集合的無意識を表現しているなど、様々な説があります。

日本神話は主に南方が起源であると大多数の研究者が信じてきました。
特に古事記とギリシア神話に共通性が認められるものが数多くあります。
神話学者の吉田敦彦氏は『ギリシァ神話と日本神話 ― 比較神話学の試み』に、
オルフェウスとイザナギ、デメテルとアマテラスの共通性等を記しています。

ギリシャ神話ではオルフェウス神はエウリュディケと結婚するも、
妻は蛇にかまれ連れ戻すために黄泉の国へと旅立ちます。
既に黄泉の国のザクロを食べたので帰る事が出来なくなり、
黄泉の国の支配者に地上に出るまで後ろを売り向かない条件で
連れ戻す許可を受けますが振り返ってしまい、
エウリュディケは黄泉の国に吸い込まれてしまいます。

これは妻神が火の神を生んで火傷し黄泉の国に行き、
連れ戻そうとするも約束を破り妻の姿を見てしまう
古事記のイザナギ神話と類似しています。

日本から遠く離れたギリシャとの伝播が不明とされ、
この冥界訪問神話はニュージランドのマオリ族をはじめ
世界各地に普遍的に存在すると考えられており、
両者の繋がりはないと考えられてきました。

死者が冥界で食物を摂取し帰還できなくなる神話は
世界各地に見られますが、
冥界に下る神話と共に語られるのは
日本とギリシャ神話に特有のもので、
他にも数多くの類似点が見てとれます。

アマテラスを岩戸から引き出すために踊ったアメノウズメと
ゼウスの承認で愛娘を奪われ食物も口にしなくなったデルメルに
食事をとらせるために踊ったバウボ。

アマテラス・スサノオの対立とデルメル・ポセイドン対立。

アマテラスは孫ニニギに稲穂を持たせ天孫降臨させ、
デメテルはトリプトレモス麦の種子を持たせ
空から世界に農業を広めさせました。

吉田敦彦氏は、神話、伝播経路についての仮説を立て、
内陸アジアの馬匹飼育遊牧民により、
神話が西から東へ運ばれた可能性を示しました。

騎馬民族渡来説は一時期学会を騒がせましたが、
それよりも遥か以前の弥生時代に、
徐福によりギリシア神話が日本に持ち込まれたとするのが
私が提唱する仮説です。

東三河の徐福伝承に日本とギリシャの関係を書きましたが、
ここでも様々に検証してみることにしましょう。

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