承和の変で謀反を知った
橘嘉智子は密告する事で、
一族の橘逸勢を失った上に
淳和天皇に嫁いだ娘である
正子内親王が産んだ恒貞親王を
廃太子に追い込んでいます。
『三代実録』には正子内親王は
震怒され、悲号して、
母の太后（嘉智子）を怨む
と記されている事から、
権力に魂を売ったような、
中々に冷酷な人物として
描かれていますね。
謀反の密告した嘉智子は、
皇室内部の分裂を生んで、
権力を得た藤原良房の
最大の功労者となります。
反逆者の孫から皇后となり、
橘勢力を排除した嘉智子が
一連のキーパーソンと
なっている特異な人ですが、
余りに強引な感が否めません。
これが捏造なら余りに酷く、
参拝して話をしたかったのに
無理であったのは残念です。
四大名家の一つである橘氏は
他と違って余りにも評価が
低すぎる傾向にありますが、
最初期の脱落組とされる
古い時代の記述がメインです。
しかし橘氏の功績は高く、
私が復権させるつもりです。