御蔭山の麓のイワクラは、
小野氏が水の祭祀を行った
聖地とされているようです。
その祭庭は下賀茂神社の
御生(みあれ)神事繋がり、
御蔭山は御生山とも呼ばれ
関係性を伺わせます。
小野妹子や小野篁などの
政治的側面ばかりが
歴史で語られる小野氏も、
祭祀階級としての側面が
存在していたとすれば、
大きな問題でしょう。
鍛治屋シャーマンと言えば
物々しい雰囲気ですが、
銅剣や銅鉾などの祭祀具を
作っていたと考えると、
神器の制作となりますね。
水の祭祀と言うと清々しい
イメージが伴いますが、
水の恵みを当然と思って
感謝しない事が多くなった
印象を受ける事があります。
ミズハノメの神と言う
水の女神への祭祀が
行われていた事から、
古代人の水との関わりを
推察する事が出来そうです。
近年のオカルト界隈を見ると
水神の祟りの話がありますが、
祟りをどうこう言うのは底辺で
尊重しないのは最底辺であり、
水神と良い関係を築く事により
幸福を得るのは上位でしょう。
キラキラと輝く水辺を見ると、
水の神が語りかけてくる様な
印象を受ける事がありますが、
古代では水の神秘性が日常的に
感じられていたのでしょうか。
人体の大部分は水であり、
水が無ければ生存出来ない
生きる根幹に関わる物なら、
水の祭祀を行う事は、
生の基幹を培う事と、
同義であるのでしょう。