鎌倉時代末期の『元亨釈書』では、
828年に真名井御前は空海に従い
出家して神呪寺を建立しますが、
3年前に故郷へ里帰りした時に
浦島太郎から受け取った玉手箱を、
空海が如意輪観音に入れたとします。
神呪寺に玉手箱が隠されているなら
浦島太郎が開けた後の効果の無い
空の玉手箱なのか気になりますね。
真名井御前は籠神社に伝えられた
潮満珠・潮干珠を空海に預けたと
伝えられてはいるのですが、
古事記の海幸彦・山幸彦神話に
登場する宝とされています。
浦島太郎伝承は様々に解釈され、
白髪の老人は仙人になった話で、
神仙道と関係すると言う説も、
存在してはいるようですが、
これだと別の系統の話となり、
解釈が難しくなりますね。
実は渥美半島にも浦島太郎の
祭が残されているのですが、
雄略天皇の伝承も渥美郡に
残されている事を考えると、
浦島太郎伝承にも二系統が
存在する可能性があります。
田原の竜宮祭りの詳細について
調べても良く分からないので、
起源が明確になると学術的に
色々な検討が可能ですが、
姫島も含め難しそうですね。