播磨の国(兵庫県)には
天日鉾(アメノヒボコ)の
伝承が残されていますが、
応神天皇の時代の人物と
記述されていますね。
応神天皇は神功皇后の子と
古事記・日本書紀に記され、
日本書紀は神功皇后の所で
魏志倭人伝に触れており、
卑弥呼を匂わせています。
古事記は中国人に読ませても
理解が出来ない書物ですが、
日本書紀は中国人でも読め、
外交用として編纂された事を
伺う事が出来そうですね。
この周辺のアジア情勢の背景は
行基の本に書いておいたので、
知りたい方は読んでみて下さい。
卑弥呼は神の命で新羅に遠征し
平伏させたとされていますが、
魏志倭人伝は倭国大乱を記し、
逆に応神天皇による侵略戦争が
行われた可能性を示唆します。
となると天日鉾は新羅王とは
関係ない人物と言う事になり、
新羅を敵視した勢力によって
捏造された可能性が浮上します。
この戦争で北九州や瀬戸内海が
戦場になった事が伺われ、
六甲山周辺に神功皇后伝承が
残されている事に符号します。
天日鉾については他にも色々
書ける事があるのですが、
一つはイザナギノミコトへの
呪術的な意味合いが含まれた
捏造された伝承の線が濃く、
どこかで書くかも知れません。