地域文化の復興

農耕祭祀の本を書くために
過去記事も纏めていますが、
痛々しい所もあるものの、
自分でも良くもこんなに
書いた物だと関心します。

ただ現在執筆中の本には、
ここには書かれていない、
徐福以前の古代アジアと
倭国の関係についても、
記述している最中ですね。

私が書いているのは
徐福以降が多いので、
自分でも結構珍しい
本になっています。

残念なのは説明の都合で、
今まで書いた本の内容と
重複する部分が出て、
既読の方には若干残念な
感じになりかねない所が
出て来る所でしょうか。

言霊思想を研究する上で、
日本では何故か『詩経』が
除外されているのですが、
復古神道の悪影響からか、
某オカルト本の類いばかり
読んでいるからでしょうか。

『詩経』の大序については
記事にした事がありますが、
これがヘレニズムにおいて
成立した可能性があります。

根本的にイメージが覆り、
ハイレベルの研究のための
宝庫となりかねないのが、
今回の本の推しですね。

詩経の研究をするには、
この本がお勧めです。

もっと徹底的に研究を
したい方であれば、
白川静氏の著作なりを
読んだ方が良いですね。

ハードルが上がりますが、
新釈漢文大系110-112は
詩経研究の必須でしょう。

これを難解と言いつつ
言霊の権威ぶっては、
流石に痛々しい気も
してしまいますが、
復古神道では儒教を
悪く言っていますね。

万葉と詩経の関係を
白川静氏が研究し、
通じる思想があれば、
完全に排除するのは
微妙な話になります。

言霊云々と言う話より
遥かに大事なのは、
古代祭祀の復元に
必須だからですね。

欧米主導で地域文明が
徹底的に破壊され、
復元にも手掛かりが
皆無な状況であれば、
殆どイメージだけで
語られかねません。

しかし少し調べるだけで
かなりの事が分かるので、
これだけで既存の動きの
見直しが可能となります。

高いレベルでのバランスが
学術に要求されるのは、
身体性に関わっている
ミューズの女神の存在で
確認が出来そうですね。

舞と教養の関係について
プラトンが記述しており、
ここで培われた感性が
高度な研究に通じるのは
感覚的にしっくり来ます。

儒教では礼楽と言い、
音楽と伴に舞いつつ
言霊を歌い上げる、
共同体祭祀の姿には、
地域文化の復興への
鍵がありそうですね。

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