アレクサンダー大王とアトランティス伝承

プラトンの記した『ティマイオス』の導入部と
『クリティアス』に断片的に記述された内容は、
現代の我々にもロマンをかきたてる伝承が提示されています。

理想的な政治形態を具現した太古のアテナイと
当時ギリシアとして知られる世界の西方にある、
富み洗練された文明を誇るアトランティス。

元は理想的であったアトランティスも堕落し、
帝国主義となり他国への侵略を画策する。

プラトンはこの話をエジプトの神官達から聞いたとし、
エジプトの方がギリシアより古い記録を手にしているが、
ギリシアは破壊と復興を繰り返し歴史を知らないと言う。

プラトンのアカデメイアで学問に打ち込んだ
アリストテレスを家庭教師としたアレクサンダー大王は、
父の死によりペルシャ軍に戦いを挑み後にエジプトへ侵攻、
当時支配下にあったエジプトを解放してファラオになります。

アレクサンダー大王は家庭教師のアリストテレスから
アトランティス伝承を聞かされていたとすれば、
エジプトでアトランティスや古代の歴史を学んだのは
ほぼ間違いないのではないでしょうか。

彼がエジプトで何を学んだのかは、
後の東征の動機に関わっているのでしょう。
東征で得た知見は先人達の狭い地方での
ギリシア哲学の範疇を遥かに越えた
大陸規模での叡知の結集であれば、
古今東西の哲学者の中でもトップクラスに
アレクサンダー大王が位置する事になります。

エジプトのピラミッドはどのように構築されたか
現代でも完璧には分かっていませんが、
シュメールやバビロン等の高度な文明の痕跡が残された地も
アレクサンダー大王の統治下に置かれます。

130mを越えるアレクサンドリアの大灯台からは
レーザーが照射されたと伝えられていますが、
当時の技術では不可能とされたものも、
太古に優れた文明が存在していたのであれば
不可能ではないでしょう。

アレクサンダー大王はアリストテレスに
リュケイオンと呼ばれる学校を寄進し、
莫大な財政支援をし大量の本を蔵書させるも、
大王の死後にアリストテレスは追放され、
後にアレクサンドリアの大図書館の本も燃やされます。

当時の実相を探求するための史料は皆無ですが、
これらの文献が残っていれば、
世界の歴史は大きく変わったでしょう。

プラトンやアリストテレスの哲学は
キリスト教に取り込まれる形で
西洋文明の基盤に影響を与え続ける事になり、
断片的に都合よく引用されるなどで
本来の哲学から離れた利用もなされてきましたが、
アレクサンドリアの大図書館での研究により
かれらの哲学を超える成果もあったのかも知れません。

大王の求めた世界国家はどの様なものだったのでしょうか。
大王は国を越えて世界が一家のように調和する世界、
コスモポリタニズムを実行しようとしたと言われます。
この思想を探っていくことにしましょう。

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