江戸の神道を研究する事になり
江戸時代の本も読んでいますが、
士農工商で商が低く見られていたと
思われるのなら大問題となります。
図書館でたまたま借りた本の中に
『江戸式マーケ』がありますが、
江戸の商人のレベルが非常に高く、
世界に誇る物である事が分かります。
ここで面白いのが2020年に伊藤忠商事が
28年ぶりに改定した経営理念とされる
「三方良し」は近江商人は使っておらず
後世に作られた造語とされています。
この由来は近江商人の伊藤忠商事の
創業者が残した言葉とされている
商売は菩薩の業、商売道の尊さは、売り買い何れも益し、世の不足をうずめ、御仏の心にかなうもの
にあると考えられるとの事ですが、
これだと売買・世の三方ではなく
仏も含まれている事が分かり、
私の言う四方良しに近いですね。
それ以外に先義後利などの儒教用語が
多数登場している面白い本でしたが、
『論語と算盤』で孔子の言葉の意味の
再解釈が行われたとされています。
しかしこれは儒教がある勢力により
曲解された解釈が広まっていたのが
問題であると考えられる節があり、
江戸商人のレベルの高さの根底に
儒教があったと考えています。
二宮尊徳上杉鷹山は有名ですが、
儒教経典を原文で読み込んで、
曲解せず受け取れたのであれば、
金を卑しむ思想があったとは
思えないと感じるでしょう。
学問の神・菅原道真が江戸時代に
尊重されていた事は有名ですが、
彼が教えていたのは儒教であり、
天神信仰の本来の姿を復元すれば、
現代の経営にも益ありでしょう。