現代日本と偽の儒教

ドナルド・キーン教授は『世界の中の日本』で
司馬遼太郎氏との対談を行っていますが、
現在の日本の伝統は大体江戸時代に発していると
語った記述が残されているようですね。

農家や商家に床の間や仏間つきの畳部屋が造られ、
庶民が米の飯を食べ、お洒落を楽しむ様になり、
頭髪や着物や演芸の流行に敏感に反応し、
庶民が六歳前後で敎育を受け始めたらのも、
すべて江戸時代以来の事とされています。

ただ私としては室町時代以前の歴史は
文献が燃やされ分からない状態にあり、
実は凄かった可能性もゼロではないと
思っている節があったりします。

江戸時代は町・村の有力者や親類緣者の前で
三三九度をかわす人前結婚が主流であって、
神前結婚は明治三〇年代以後の流行とされ、
こちらの歴史が非常に浅いからなのか、
結婚式は教会でも普通に行われています。

市民の文化面は非常に良い感じですが、
政治も江戸を継承しているとする考えが
まだ根強く存在しているようです。

近年の日本の政治・経済は日本儒教が
官僚支配に用いられたとする説は、
江戸の儒教の質が悪かったとする
考えに依拠しているのでしょう。

この儒教思想は尊皇攘夷に繋がる
危険な要素を多分に含んだ物ですが、
これが羅山の儒教とは異なる系統の
偽の儒教であったらどうでしょうか。

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