植物の魔力

久しぶりにKindleUnlimitedで
読みたい本があったので、
課金のついでに色々な本を
読んでみる事にしました。

『願いを叶える魔法のハーブ辞典』は
キリスト教で異端視された魔女達の
自然界との関わりを見直すための、
興味深い情報が満載な本ですね。

アーモンドの木材と葉っぱは
金運・豊穣の祈願に用いられ、
死と再生の神アッティスや
ローマの商業神メルクリウス、
ギリシャのトートやヘルメスと
関係付けられていたそうです。

一神教ではアダムを悪魔が唆して
食べさせたとされるリンゴですが、
ビーナス等の愛の女神との関係で、
恋の魔法や恋占いに用いられたと
この本には記されています。

私も的中率100%の占いが
出来るには出来ますが、
余りの恐ろしさに封印され、
人に用いた事はありません。

髪の毛を一本づつ抜いていき
禿げるか占う禿げ占いは、
やらせてくれる人が存在しない
禁断の秘術になっていますね。

インディアンも植物の力で
変性意識状態に入ったりと、
現代より植物の活用の範疇が
幅広かった事が伺えます。

古代ヤマトにホピインディアンの
流入の痕跡が残されていますが、
植物の神聖な力を儀式的に用い、
スピリットと交流する様な文化が
この国にも存在したのでしょうか。

インディアンなら植物との対話を
行っていそうな感じもしますが、
撫でたり声をかけたりする物の、
私にはそこまで分かりません。

人目を気にせず中二病を全開させ、
風の声を聞くレベルの痛々しさで
植物と向かいあえば何かしらは
分かった気にはなれそうですが、
まあ個人の趣味の範疇ですね。

有毒な植物も存在しているので
無闇に活用するのは問題ですが、
トリカブトも心臓病の治療に
使われている事を考えると、
毒草ではなく使いこなすのが
難しい草とすべきでしょうか。

トリカブトは危険な存在から
身を護るためのハーブとして
用いられた事が記されており、
考えさせられる所があります。

日本にも大麻を神社で用いる
伝統が存在していましたが、
食品添加物や農薬・薬等の方が
危険度が高い事もありそうです。

植物を低く見下す事による
人生の質の低下の深刻さは、
想像以上のものがあっても
不思議ではなさそうです。

これらの問題に対しては、
宗教概念が根底的に存在し、
それに気付いていない事が
多々ある様に見受けられます。

自然界を搾取対象として
低く扱う信仰の上での
欲の追及をしてきた結果、
見るも無惨な環境破壊が
続けられて来ています。

自然界との調和の概念も、
根本的にこの信仰の上で
小手先の議論ばかりが
続けられた気がします。

遥かに巨視的な歴史観が、
この問題へのアプローチに
必要なのではないでしょうか。

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