プロメテウスの火

ギリシャ神話には人類に天界の火を与えた
プロメテウスと言う神が存在しています。
彼はゼウスの弟であり酷い罰を受けますが、
このモチーフは世界各地の神話に共通しています。

シュメールにはエンキ・エンリルの兄弟対立があり、
ルシファーは知恵の実を食べさせ地に落とされ、
スサノオも世界を暗黒化した罪で地に落とされます。

ゼウスと弟の兄弟対立はアマテラス・スサノオと共通し、
聖書でもカインとアベル、ヤコブとエサウによる
兄弟対立が存在しています。

ギリシャ神話ではクロノスとオリュンポスの神々の
統治権をかけた大戦争が勃発していますが、
興味深い事にクロノスの時代は黄金時代とされ、
農耕に関わる神とされているのに対応するかの様に、
農耕を行い神に祝福された兄ヤコブを
狩猟を行う弟エサウが殺しています。

古事記やギリシャ神話に二柱の太陽神が存在する説を
ブログや本に書いてきましたが、
武力と謀略により支配権を奪った側と、
自然界と調和した文明を築いていた側との
神々のヒエラルキー戦が存在したのでしょうか。

アレクサンダー大王は様々な宗教や神々を
擁護する事により大帝国を築きましたが、
ペルシャの国教であるゾロアスター教だけは
徹底的に弾圧しました。

大王はペルシャに父を殺された怨みで
ゾロアスター教を弾圧したのでしょうか、
それとも一神教的なヒエラルキーそのものを
良いものとしなかったのでしょうか。

ローマやヒッタイトなどでは、
統治下の宗教や信仰を認める事で
大帝国を築きましたが、
基本的なルートを守れば良しとするか、
完全に服従させる事を追及するか、
統治形態には差があります。

大王の東征でアレクサンドリアが幾つも造られ、
各地の大図書館がネットワークで結ばれ
様々な研究がなされました。

神話や歴史なども総合的な研究がなされ、
太古に起こった事象も解明されてきたのでしょう。

皮肉な事にアレクサンドリアの大図書館は
一神教により破壊され大量の本が焼かれました。

世界にはゾロアスター教的な一神教と
ヘレニズム的な多神教の大きな流れがあり、
各地の神話で様々に形を変えて表現され、
現代にまで語り伝えられて来たのでしょうか。

倭国に大乱が起こり国々が乱れた時、
ヤマトタケルを初めとする倭の五王が
ヒッタイト方式で統治したとする
研究成果を提唱していますが、
日本神話で世界を暗黒化させたスサノオは、
九鬼文書では皇祖神とされています。

古代のヤマトではプロメテウスの火が
自然界の神々と共に共存する形で
運営されてきたのでしょうか。

科学技術を保持して自滅すらしかねない
現代文明に必要なものを求めるなら、
古代日本の誇り高きアイデンティティーにも
その答えは見出だせるのでしょう。

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