学生の頃、一週間の断食を
二回ほど経験した事があります。
飢餓は日本でも歴史上何度もあり、
食料危機のリスクを考えると
食に関する総合的な知識は
基礎教育で教えておくべきものか、
学んでも損のないものだと思います。
雑草を食べる事は記事にしていますが、
これだけでは全く不足でしょう。
江戸の飢餓では往復六十キロかけて
老婆が不味い草の根を探した話や、
見るに耐えない絵が残されています。
食べられなくなるキツさは
かなりのものがあっても、
知識や心構えでかなりかわります。
断食すると三日目辺りが一番きつく、
それを越えると楽になってきますが、
食事を戻す時が急激に食べかねないので、
ここが一番危険なところになります。
一週間くらいかけて徐々に食を少なくし、
一週間くらいかけて徐々に食を戻しますが、
食べないのに慣れてくると清々しい気分になり、
体に溜まった毒素が出ていくので、
悪いものを食べると体の反応が大きいです。
二宮尊徳は民を救うために
二十日以上の断食をしたそうですが、
人間これくらいは出来るようですね。
食料備蓄は儒教では必須の考えで、
ヨーロッパでは世界対戦時に兵糧攻めにあい
完全自給を重視しているそうですが、
現代の日本の自給率は低く、
国民を九年食べさせられるだけの
食料備蓄も行われていません。
国の現在の備蓄量で有事のさいに
どれだけの食料が配られるのでしょうか。
儒教の基準では現代日本は危険を通り越し
国とは言えない状況なので、
危機管理は自分で行う必要があります。
食料の購入が三週間ほど不可能な状況なら
準備と復食期間と一週間断食で三週間なので、
家に残っている程度の備蓄で凌げそうですね。
これを超す場合は備蓄なり別の手段が必要です。
先が見えないとペース配分もできずに
厳しい状況が続く事になりますが、
裏技的な話もあるようです。
ヨガの行者にでもなれば太陽光を摂取して
栄養にする事があるらしいですが、
有事には試すのもありかも知れませんね。
仙人がカスミを食べるとか
空気を食う気かよと言う感じです。
現代はリモートワークの時代なので
田舎に引っ越して生活したほうが
食料の奪い合いなどのリスクが
都会と比べて愕然と少なくなるなら、
都会から出るのも選択肢に入るでしょう。
現代は宅配が進んでいるので
山村でも購入には困りませんが、
田舎と都会のメリット・デメリットは
かなり変化してきているので、
洗い直しても良さそうです。
奥三河は仕若い世代の流出による人口減で
花祭の継承などにも問題が起こっていますが、
限界集落化しそうな地域は知恵を絞れば
移住するには逆に狙い目かも知れませんね。
危機管理は自己責任となるので、
人によっては真逆の事を言いかねず、
結果に責任をとってもらえないなら、
判断は自己責任にもなりますが、
今までの日本の食事情を考えると
自業自得な部分もありそうです。
実際に食料危機が起こった際にも
心構えによって対応が全く変わるので、
食べられなくなって三日目辺りで
後になって後悔するような行為を
避ける事も出来るでしょう。
何もなければそれでも良いのですが、
有事の時に頼りになるか否かは
人間として大きなウェートを占める問題です。
都合の悪いものを見ないようにして押し付け
ツケの先送りをする事の多い現状ですが、
時代の節目には溜まった問題が噴出しかねず、
切羽詰まってその場しのぎで悪手をうつよりは、
見識があるに越した事はないのでしょうか。
江戸時代の飢餓対策で有事に食せる草を記した
文献などが編纂されていますが、
こう言ったものも紹介したいと思っています。
コメント
老婆が草の根を探して‥という絵があるそうですが、ホラー的恐ろしさを感じるとともに、ちょっと見て見たい、という興味がそそられます。
しかし、食料難を断食で乗り切る!とは。凄いアイデアですね。考えてもみませんでした。ダイエットとか、精神修行とか、インスピレーションを得るための趣味的な、ふわふわとしたお洒落断食ではなく、実用的な断食なのですね。私が何となく楽しく受け止めることができるのは、昭和ではなく令和の感覚に移行できたから?と思いたいです。
学生の頃私は、一時期過食症みたいになっていたので、断食そのものが凄すぎます。一度その「3日目」という感じ、味わってみたいものです。
コメントを全く期待していなかった記事ですが、誰も書きそうもない内容なので、読者が減るリスクも無視して書いた事が少しは役立てば良いんですが。
薬も何種類も飲んでいると想定できない被害が出るそうですが、不必要な薬を調べて辞める時も少しづつ減らした方が良いらしいですね。
ともかく、現代日本なら最低でも2か月、余裕があれば1年以上は食料備蓄をお勧めします。
やはり身体的な話題は、楽しいです。リスキーだったのですね。1年分の食糧‥大変な量です。ちょっと想像がつきません。その時になったら、断食できるかも‥という考えは甘いですよね。2か月の方を目指してみたいと思います。
興味があれば現状の中国の食糧事情を調べてみて下さい。
藤原直哉さんのフォローから飛んで来ました。とても興味深い記事です。脆弱な日本の自給率には不安を抱いています。中国の食料事情に警鐘を鳴らしている方もいます。
最低2ヶ月、余裕があれば1年の備蓄!ありがとうございます。食べられる草も勉強してみます。
くーちゃんさん、初めまして。
藤原さんには大変お世話になっております。
国慶節で日本に来た方達が食料を大量購入しそうな雰囲気がありますね。
危機管理に必要な情報交換が出来る場所は少ないですが、必要な情報があれば軽減できる問題も多くあるので、場の提供が出来たらと思っています。