「徒弟の旅」 「ロジェ開会のための音楽」 「宇宙の魂」
「フリーメーソンの小カンタータ」 などの
様々な曲を手掛けてきたモーツァルトは、
秘密結社との関わりが指摘されています。
1791年9月30日初演の 「魔笛」には
秘密のシンボルが散りばめられ、
ザラストロと呼ばれる人物が登場します。
ザラストロはゾロアスター教の教祖の
ゾロアスター(ザラスシュトラ)であり、
アケメネス朝ペルシャの時代に、
ユダヤ教とゾロアスター教との
密接な関わりがあった事は記事にしました。
魔笛は主人公が試練を受けて
成長していく物語となっています。
大蛇に追われるタミーノを救った
夜の女王の三人の侍女は、
ザラストロが女王の娘パミーナを
自分の城に連れ去った事を伝え、
タミーノはザラストロの打倒と
パミーナの救出の旅に出ます。
後にザラストロは悪魔の汚名を着せられた
叡智の神殿の支配者であった事が告げられ、
ザラストロはパミーナの幸福の為に、
夜の女王から引き離したことを告白します。
ザラストロはオシリス=イシス密儀の大司祭で、
タミーノがパミーナにふさわしい相手となるための
試練を与える存在として劇は進みます。
魔笛には「アジアの兄弟」との関わりが指摘され、
これが日本国内最大の内乱である壬申の乱周辺で
唐の武即天が保護した景教(ネストリウス派キリスト教)・
マニ教・ゾロアスター教との関係があるとすると、
アレクサンダー大王の父をペルシャが殺し、
大王がペルシャ打倒とゾロアスター教の弾圧をした
一連の出来事にまで問題の根を遡る事が出来ます。
密儀宗教であるミトラ教はペルシャに流入し、
後にゾロアスター教の最高神と同一視されます。
アレクサンダー大王に連なるヘレニズムの流れと
ゾロアスター教に連なる一神教的な流れの
二つの流れが古代日本に流入する事で、
同じ名の二柱の神が存在する事となります。
一般的にアレクサンダー大王との関係まで
言及されている説は出ていませんが、
この深層にまで切り込む事で
新たな事実が浮かび上がる可能性が
見え隠れしています。
現代の世界情勢の大枠の問題に関わる根幹に
古代日本が関わる事は興味深い事です。
この周辺の歴史が解明されていく事で、
日本が世界情勢に影響を与える事も
可能なのかも知れません。