奥三河の花祭だけでなく、
様々な祭の継承が危うい昨今、
愛知県の鳳来寺山で行われる
鳳来寺田楽についても、
様々な努力がなされている様です。
鳳来寺山は奥三河にも近く、
赤青黒の鬼の登場する祭が
行われていたそうです。
この鬼は鳳来寺山を開山をした
利修仙人に纏わる伝承があり、
この仙人は役小角と兄弟とされます。
この周辺の記述には矛盾が多く、
『豊橋三大祭の深層』や花祭の本に
詳しい研究を書いておきましたが、
利修仙人は役小角本人のようです。
この鬼は鬼祭や花祭に登場する鬼と
関係がある事になりますが、
邪馬台国の卑弥呼の用いた鬼道と
ここでもリンクしてきますね。
祭の継承も厳しい状況なので、
どれだけ価値があるかを広める事も
意義があるのは確かでしょうから、
鬼祭と花祭の本を寄贈しましたが、
継承に一役買えば喜ばしいですね。
自分はやる事をしていないのに、
棚上げして人に説教を垂れれば
誰も動かない可能性が高いので、
率先して動いているつもりです。
私の研究を知った方も当事者として
出来る事があれば動いて頂く事で、
日本全体の文化継承に価値が出るよう、
記事を書いてきたつもりです。
遥か昔から継承されてきた遺産を
この状況下でどう扱うのかは、
先祖のみでなく後の世代からも、
厳しい評価を受ける案件ですね。
彼らから真価を問われていると考えれば
この問題にどう動けば良いのかは、
明確になるのではないでしょうか。