二宮尊徳と徐福王朝

 遠州の東側に位置する掛川市には、
二宮尊徳の興した報徳活動の拠点である
大日本報徳社の本社が存在しています。

 二宮尊徳は傾いた財政を立て直すために
報徳仕法を実践する事で高い成果を上げ、
至誠・分度・推讓・積小為大・一円融合などが
原理として提唱されました。

・至誠は、道理を欺かず天地と一体となる境地。

・勤労は、物事をよく観察・認識し、
自らの強みを生かす知恵を磨き働く事。

・分度は、自分の置かれた立場や状況を踏まえ、
何割を貯蓄に回すか決めて実行する事。
尊徳は藩の収穫の何割を備蓄にまわすかを
過去のデータを検討して算出した。

・推譲は、分度を守って勤勉に働き、
成果を積み重ねることごとくで生じた余りを、
家族や子孫のために蓄えたり、
他人や社会のために譲ることによって
人間らしい幸福な社会をつくる事。

・積小為大は、小さな積み重ねを通じて
大きな成果とする事。

・一円融合は、対立する相手との融和。

 二宮尊徳は西洋よりも二百年も前に
信用組合を作るなどの功績を残しています。
薪を背負って本を読む像が有名ですが、
この本は儒教の入門書の「大学」です。

 相手の立場でやられて嫌な事を他人にしない、
道理を誤魔化しても丸見えなので意を誠にする、
片面のみを見ると害があるので両面を見る等、
個人の問題から始めて家の問題に進み、
国の経済や人事などにまで順に言及されています。

 儒教経典の「礼記」には、こう記されています。

國無九年之蓄.曰不足.無六年之蓄.曰急.
無三年之蓄.曰國非其國也.
三年耕.必有一年之食.九年耕.必有三年之食.
以三十年之通.雖有凶旱水溢.民無菜色.然後天子食.日舉以樂.

国に九年分の蓄えがないのを不足と言い、
六年分の蓄えがないのを急(危険)と言い、
三年分の蓄えがなければその国は国と言えぬ。
三年耕せば一年分の食糧あり、九年耕せば三年分の食料あり、
三十年これを通せば凶、日照り、洪水あれど民の顔青くなることなし。
しかる後に日々の天子の食で音楽を演奏する。

 中国では国際二宮尊徳思想学会が設立され、
様々な研究テーマが議論されてきましたが、
一度儒教を捨てたものの問題が起こり価値が再認識され、
儒教の復興のために彼が用いられたのでしょうか。

 豊田佐吉氏も寺子屋で儒教の学習をしましたが、
遠州の地に大日本報徳社の本社が建てられ、
優良企業が数多く輩出されたのは、
徐福王朝の儒教文化がこの地に栄えた歴史が
影響していたからなのかも知れません。

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