三国史記

朝鮮半島の歴史書の『三国史記』には、
高句麗・新羅・百済の三国の歴史が、
それぞれ個別に記されています。

三国時代の歴史書である新羅本紀は
高麗時代に数回編纂されており、
本書と三国遺事の他は全て散逸し、
現存最古のものとされています。

百済本記は内容が貧弱ですが、
原史料が散逸したとされ、
意図的かは何とも言えません。

三国史記は新羅の正当性を記し、
国力が衰えた新羅が高麗に
国を譲り渡す流れとなっています。

この書の信憑性はどの程度でしょうか。

引用文献とされた様々な書物は
全て現存していないものであり、
三世紀頃までの倭人の記述には、
卑弥呼などが登場しているものの、
中国の史料に対応箇所はありません。

倭人の侵略を撃退した記述が複数あり、
古事記の神功皇后の新羅征伐の記述とは
違った内容が記されている事を考えると、
古代の半島情勢には隠したい領域が
存在していたと見る事が出来そうです。

倭の五王が卑弥呼の後に半島にまで遠征し、
数多くの国々を統治したとされますが、
半島における倭の功績が詳細でないのは、
いかなる理由が存在したのでしょうか。

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