愛染王と卑弥呼の鬼道

愛染明王のサンスクリット名は
ラーガラージャとされますが、
ラーガは赤色・情欲・愛染、
ラージャは王を意味するので、
明王より愛染王とした方が
本来の意味に近いですね。

不動明王の梵名はアチャラナータなので、
サンスクリット語に明王があるのでなく、
明王として同一カテゴリーに入れられ、
本来のイメージから若干外れた形での
信仰が広まった可能性があります

イシスはギリシア語の読み方ですが、
エジプトではアセトと呼ばれ、
ウガリットのアーシラトやアスタルト、
メソポタミアのイシュタル、
ヒンドゥーのサティー、
インド・イラン神話における
太女神アーデティーヤ等に変化します。

アーデティーヤはアスラ神族であり、
大乗仏教で阿修羅として悪鬼にされます。

徐福の時代はアショーカ王がインドを統一し、
仏教を始めとした諸宗教を保護したとされ、
中国の西端から興った秦を経由した徐福が、
この仏教を持ち込んだ可能性があります。

『三猿式銅鐸と古代出雲』を読まれた方は、
この周辺を詳しく書いておいたので、
詳細は理解されていると思いますが、
銅鐸が鈴なのに鐸と呼ばれた理由も、
アショーカ王の仏教が日本に入ったと
考えられていた事が理由とされます。

アショーカ王の時代に信仰された
輝ける神々が後に汚名を着せられ、
都合良く取り込まれたのであれば、
後醍醐天皇が信仰した愛染明王や
ダキニ、聖天などの神々は、
徐福が原型を持ち込んだのでしょう。

イシスとオシリスのトーテムだけでなく
古代インドの創世神アスラも牛とされ、
愛染明王が赤の王を意味するのなら、
邪馬台国の鬼道とは牛の角を生やした
古代神の祭祀であったのでしょうか。

花祭に登場する赤鬼の姿を見る事で、
古代の信仰の在り方を探る事が
可能であると認識されのであれば、
世界的に誇る文化遺産となりますね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. 安藤恵 より:

    拝啓
    藤原さんのFacebook投稿より
    存じ上げました、愛知県瀬戸市在住
    安藤恵です。以前にメルマガ登録を
    させて頂いき、興味津々でございました。今回は、ブログを拝見しました。
    シリウス、エジプトイシス、徐福
    アシヨーカ王、仏教、豊川稲荷、、
    私のキーワードがつらなり、
    おもわずメールさせて頂いたしだいです。
    私には、まだ難しそうですが
    貴重なお話をありがとうございます。
    益々のご活躍をお願い致します。
    運転は大好きです。知識不足ですが
    また御一緒出来る時があれば幸いです。
    かしこ