豊川稲荷がエドフ神殿なら、
稲荷の狐も元はジャッカルで、
アヌビス神を連想させます。
この神は人間の生死に関わり、
特にファラオの埋葬への関与が
非常に大きいとされています。
死者の書に記されたアヌビス神は、
死者の埋葬時に魂を遺体から解き放つ
口開けの儀式を行う神であり、
悪霊から死者の魂を護りつつ、
生前の行いを採点される場所へ
案内する役割があるとされます。
そこではオシリスの審判に対し、
死者自身が弁明をおこない、
死者の心臓とアマトの羽根の
重さを比べる事で偽りがないか
調べられるとされます。
死者の安息を願う人々の手によって、
重要なネクロポリス(墓苑)には、
必ずこの神の聖域が設けられたそうです。
この神話は事実なのか方便なのかは
何とも言えない所がありますが、
無茶をしても死んだら終わりなので、
やり逃げが出来ると言う考えでは
無かった事は伺えますね。
エジプトにも輪廻転生の思想はあり、
現代で有名なのがインドの輪廻思想で、
仏教とリンクして広まっていますね。
アショーカ王は排他的な宗教意外の
全ての宗教を保護しましたが、
インドにエジプト神話が入っていたら、
これらも相互研鑽の対象となって、
他の神話とも関連付けられたのでしょう。
イシス女神はアヌビス神と共に
オシリスを復活させていますが、
ダキニはジャッカルと関連付けられ、
日本では稲荷として広まっています。
インドにエジプトの影響があれば、
徐福がインドの神々と共に、
エジプト神も持ち込んだ可能性は
あっても良いのではないでしょうか。