久米田寺の八角形の建築物には
何故か鑑真が祀られていますが、
久米田寺は龍臥山と呼ばれており、
栃木の鑑真開山とされる寺院は
龍興寺と呼ばれているので、
龍繋がりで関係があるのでしょうか。
鑑真は東大寺大仏開眼より後に渡来し、
行基の死後に来た人物とされるので、
行基と直接関係ない様に思われますが、
鑑真伝承には矛盾が存在しており、
この周辺も怪しい部分があります。
ある程度の研究は終えているので
書こうと思えば書けるのですが、
分量がかさんでしまうので、
道鏡について書く機会があれば、
触れるかも知れません。
法隆寺の夢殿も八角形ですが、
行基と同時代の行信の頃から
聖徳太子との関係が深くなり、
本来は違った説を纏めています。
八角形と言えば先住民族祭祀で、
行基がここで鬼の祭をしていたかは
定かではない話にはなりますが、
四方浄には行基由来の鬼神の祭である
ひよんどり(火踊り)が継承されます。
全国的な花祭の復興が執筆の意図なので、
何でも鬼の祭に関連付けようとする
フロイト派的な傾向がありそうですが、
研究した上での結果であるなら、
悪く言われようが書くしかないですね。