東大寺二月堂伝承行われる修二会ですが、
二月に行われる修二会だけでなく、
正月に行われる修正会が存在します。
この修正会が花祭と関係すると言えば、
またお得意の何でも結びつけるアレかと
思われる可能性はありそうですが、
北九州の六郷満山の祭に鬼が登場し、
この修正鬼会が奥三河の花祭と
同型の祭との研究が存在しています。
北九州と豊橋との繋がりに関しては、
海洋民族である安曇族の痕跡が、
両者に見える事から分かりますね。
一応『豊橋三大祭の深層』には
この周辺は書いておきましたが、
何かとリンクが見つかりますね。
薬師寺の修二会は花会式の通称で知られ、
花と花祭で安直に関係があるのではと
考えてしまうところはありますが、
歴史関係の方であればこの周辺を
掘り下げてみては如何でしょうか。
東大寺には修正会はなく修二会からで、
正月堂がなく二月堂から存在しますが、
笠置寺の正月堂やお水取りとの関係は、
南朝の記事で既に書いてあります。
東大寺の上院付近には行基堂が存在し、
大仏よりこちらの方が関係が深い
可能性が濃厚ではありますね。
笠置寺の正月堂で修正鬼会が行われ、
その痕跡が抹消された可能性は、
十分にあり得るものでしょう。