聖徳太子が奈良の信貴(しぎ)山で
朝敵を倒すため戦勝祈願をした所、
毘沙門天が現れ必勝の秘法を授け、
その時が寅の月・寅の日・寅の刻と
伝承されているようです。
四天王の一柱である毘沙門天が
ゾロアスター教のミトラ神で、
四天王はミトラの特性を
四体に分割した仏であると
行基の本に書いておきました。
トラトラトラでミトラかよと
ツッコミたくなりますが、
私はツッコミよりはボケ側で、
捻りのないオヤジギャグには
かなり厳しいタイプですね。
鑑禎上人が京都の鞍馬山に上り、
鬼女に襲われると毘沙門天が現れ、
寅の月・寅の日・寅の刻に
助けられたとする伝承も
存在しているようです。
かの鑑真にも四天王信仰があり、
自らの伝承に聖徳太子を取り込み、
武則天の作ったマニ教寺院である
大雲寺で僧侶になった人物なので、
鑑真の弟子も一神教系の僧侶ですね。
一神教系のミトラ(弥勒)は
牛殺しの像で有名ですが、
牛=鬼神の殺害であるのなら、
鬼女も意味深な伝承になります。