農耕神と鬼との関係を知るには、
国内よりも視野を広げる事で、
見えてくる物がありそうです。
古ヨーロッパの男神や牡牛神を
より完璧に理解するための鍵は、
アンテステーリア祭、レーナイア祭、
大ディオニューソス祭といった
ディオニュッソスを祀る祭典には、
農耕を見直すヒントがあります。
男根、男根状の杯、柄杓、祭事用皿、
女王(女神)と結婚する牡牛神である
ディオニュッソスが登場する祭では、
農耕に纏わる物語が熱狂的に演じられ、
ディオニュッソスは蘇生する神である
「イヤー・ゴッド」として顕現します。