生えている雑草の種類によって、
土の状態を見る事が出来るそうです。
弱酸性の土はオオイヌノフグリ、
レンゲ、レンゲソウ、スギナ、
オオバコ等の雑草が繁り、
酸性の土はシロツメクサ、ナズナ
カタバミ、スズメノカタビラ等が
好んで繁茂すると言われています。
サトイモ、サツマイモ、ジャガイモ、
スイカ、大根などは酸性に強く、
玉ねぎ、ナス、ネギ、ピーマン、
ホウレンソウ、レタス等は、
酸性に弱い野菜とされています。
固い土に生える草もあれば、
豊かな土にしか生えない草も
多様に存在するのは面白いですね。
固い土を耕してくれているのに
排除しようとして悪化させる等、
症状を見極めずに治療して、
悪化させる話もありそうです。
東洋医学では様々な診断法があり、
触ったり色々とやっていく事で
症状を見極め処方を立てますが、
農業と東洋医学との共通性は
非常に高いのかも知れません。
本来は雑草の雑は多様性を意味し、
江戸時代には本草学が研究され、
多様な草を理解し共存する知恵が
現代人より遥かに高かったのに、
人として本当に重要な教育が
疎かになってしまっています。
本草学のルーツは遥かに古く、
古代中国の伝説的存在である
神農にまで遡る話があります。
今まで述べた事と関係するのか、
神農は農業と医療の神とされ、
この二つは本来一つの物として
認識されていたのでしょうか。
この神は中々にヤバい存在で、
ギリシャ神話でもヤバいのに、
更に輪をかけて訳の分からない
珍妙な伝説が残されています。
これをベースに研究を進めるに際し、
研究成果の高さと神話の珍妙さの
激しいギャップをどう解釈するかが
問題視されかねない所がありますが、
現代科学は簡単に切り捨てそうですね。
本草学の成果自体は素晴らしい物で、
箔を着ける目的の神話であったなら
現代的な感覚では微妙な感じですが、
ファジーに楽しむ余裕が無くなると、
自分でつまらない人生にしそうです。
この神話の解釈をしようとすると、
歴史的背景で色々と書く必要が
出て来てしまうのが問題で、
一応は書けそうではありますが、
流石にそこまで余力がありません。
最近また宿題が出てきたので、
いい加減やる事が多すぎますが、
ストックしても手を着けていない
基礎データが大量にあっても、
私のスペックの方が問題です。
研究も色々と削られていくので
撤退ラインを見極めたい所ですが、
特殊な時代過ぎて大変ですね。