裏鬼門と農業

日本の神々では艮の金神が
最悪の祟り神とされていますが、
鬼門を司る神とされています。

鬼門は東北で裏鬼門は南西ですが、
裏鬼門は死門と関係付けられ、
万物が腐敗する方位とされます。

腐敗と発酵は共通のプロセスで、
人間に有用なものを発酵と呼び、
日本では上手に活用していますね。

味噌・醤油・納豆・漬物・麹など、
腸内細菌を元気にさせる食品に
発酵が用いられている事が多く、
腐敗と違う嫌悪感のない臭いで
体に取り入れるか否かの判断が
出来る所も面白いところです。

腐敗に関しては日本神話で
スッピンの妻の姿を見て逃げる
イザナギ神話がありますが、
腐敗と死が関わる話です。

この神話は火力文明(カグツチ)で
地球が汚染され戦争となった解釈も
なされる事があるようですが、
生命が死んで土に帰る事により
新たな生命の糧となるサイクルを
崩壊させる事は腐敗に繋がります。

興味深い事にカグツチの神は
秋葉神社で祀られていますが、
ここにも深い問題がありますね。

発酵した政治と腐敗した政治では
中身において大きな差がありますが、
裏鬼門を穢してはならない物として
重視したのが古代祭祀なのでしょう。

花祭の鬼神は九鬼文書に記された
ウシトラコンシンと関係する事は
花祭の本に書いておきましたが、
世界的に信仰された太古の鬼神が
抹消された事により生まれたのが
火力文明であるのは象徴的です。

艮の金神は西洋ではサタン扱いで
特徴も似た所が多々ありますが、
石油により大地から搾取するのが
西洋主導で行われた農業であり、
神話は想像以上に奥が深そうです。

いがみ合うイザナギとイザナミを
仲裁したのがシラヤマの神ですが、
古戸地区ではシラヤマの儀礼の後に
花祭を始めている事を考えると、
岩戸開きの御神事である花祭は、
地球規模の問題の根に関わります。

今までの白人至上主義の文明が
大地を穢す腐敗文明であるなら、
大地からの搾取に立脚した
自然破壊や人口爆発などを
根幹から改善するための鍵は、
花祭の全国的復興にありそうです。

シラヤマ信仰は新羅の白頭山に
通じているとされていますが、
ギリシャ・ローマの出土品が
朝鮮半島で唯一出土するのが
新羅とされています。

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